薬剤師転職サイトの賢い選び方とは、①求人の質と数、②運営母体(会社)の信頼性、③サービス内容、この3つのポイントをおさえて選ぶことです。
- 求人の質と数
- 運営母体(会社)の信頼性
- サービス内容
①求人の質と数とは、主に薬剤師転職サイトの保有する薬剤師求人案件の件数とどのくらい良い条件・待遇の求人を保有しているかをいいます。
また自分の希望に合う薬剤師求人が十分にあるかどうかを確認する必要があります。
雇用形態(正社員、派遣、パートなど)、就業場所(調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業など)、それぞれ薬剤師転職サイトにも得意、不得意があるので、確認が必要です。
②運営母体(会社)の信頼性は、その知名度と経営状態の安定性によって、決まります。
経営状態が良くないと、社内が後ろ向きになったり、逆になりふり構わずノルマを達成するため、求職者の意向に合わない求人案件ばかり勧める可能性が高まります。
したがって、どんな会社が薬剤師転職サイトを運営しているのかを確認しておく必要があるのです。
③サービス内容について、たとえばキャリアアドバイザーのサービスについては、薬剤師求人・転職サイトの公式サイトを見る限り、それほど大きな差はありません。
したがって、それ以外の転職サポートがあるかどうか、しっかり転職支援してくれるかどうか、利用者の口コミ、評判なども参考にするとよいでしょう。
以上ですが、ここで一つだけ伝えておきたいことがあります。
結局のところ、薬剤師転職サイトの賢い選び方とは、「いかに転職に役立つ情報を得られるサイトかどうかの見極め」であるともいえます。
戦国武将の武田信玄や徳川家康、現代でもビル・ゲイツや孫正義をはじめ多くの経営者が愛読している『孫子の兵法』(※)でも情報を得ることの大切さを繰り返し述べています。
有名な『風林火山』の旗印は『孫子の兵法・軍争篇』の一節。情報重視の戦術を採用していたから、三方ヶ原の戦いで家康に勝った
武田信玄に敗れて学んだのが『孫子の兵法』。江戸260年、天下泰平の世の基盤を作れたのも『孫子の兵法』を実践したからこそ
孫武は「情報は戦争状態では絶対不可欠である。これこそ、軍がいかなる行動を起こすときにも頼りにするものである」と書いた。『孫子』によれば、勝利は正しい情報を時宜を得た方法で手にする司令官に微笑むのである(出典:『思考スピードの経営』(日経BP社))
孫子をアレンジして、25の漢字からなる独自の兵法「孫の2乗の兵法」を作成。ソフトバンクの経営理念は「情報革命で人々を幸せに」です
たとえば、孫子の最も有名な一節、
敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず(謀攻篇)
(敵情を知り、客観的に味方(自分)を知れば、百回戦っても危険が無い。)
は、面接に置き換えればより具体性をおびてきます。また、
郷間あり、内間あり(用間篇)
の郷間とは「その土地に詳しい人の情報」、内間とは「敵方の組織の内部にいる人の情報」のことをいいます。
つまり特に活用できる情報とは、その業界の中心にいる人物によってもたらされる情報なのです。
薬剤師転職サイト(のキャリアアドバイザー)は、まさにその地域、希望する転職先の内部情報を得ているので、それを活用しない手はありません。
ぜひ自分に合った最良の薬剤師転職サイト(キャリアアドバイザー)を探し出しましょう。
薬剤師転職信頼マップ・薬びとでは、薬剤師求人サイトを厳選しましたので、その中から選ぶだけです。
※『孫子』とは:紀元前500年頃、中国春秋時代に孫武が著した兵法書の名称。
薬剤師転職サイトは複数登録した方が良い?
よく転職活動の際、薬剤師転職サイトには複数登録した方が良いのか?聞かれることがあります。
先に答えをいいますと、できれば薬剤師転職サイトには2社登録した方がよいでしょう。
その理由は以下の通りです。
- 選択肢(選べる求人数)が増える
- 担当者と合わない時にすぐに断れる
- 条件の良い求人を紹介してもらえる
①選択肢(選べる求人数)が増える
単純に登録する薬剤師転職サイトの数が増えれば、それに伴って転職の候補となる求人案件が増えます。
つまり条件、待遇の合う求人と出会う確率が格段にアップするのです。
また同じ調剤薬局や病院の求人案件であっても、転職サイトによって年収や勤務形態が異なることがあります。
それはその転職サイト(キャリアアドバイザー)と雇用主との信頼関係によって異なることがあるからです。
求職者からみても、比較検討できる余地ができるのは、交渉をより有利に進めることができます。
②担当者と合わない時にすぐに断れる
薬剤師転職サイトに登録すると、担当となるキャリアアドバイザーがついてくれます。
しかし、残念ながらすべてのキャリアアドバイザーが優秀というわけではありません。
薬剤師転職サイトに対する口コミ、評判のほとんどが担当者の対応で決まります。
- 頻繁にメールや電話がかかってくる
- メールや電話の連絡が遅い、連絡が取れない
- 希望しない求人を勧めてくる
- 言葉遣いがよくない、態度が横柄
- 質問しても答えられない、実力・経験不足
など悪い口コミの9割は上記のいずれかに理由に当てはまるといっても過言ではありません。
運悪く担当者が合わないと感じた時には、その転職サイト内で担当者を変えてもらうか、もう一社登録して相談するなどすればよいでしょう。
③条件の良い求人を紹介してもらえる
担当者は競合サイトの存在を知ると、より良い条件、待遇の薬剤師求人を探してこようと努力します。
万が一、競合サイトで転職が決まれば、会社としての成果、利益がなくなるからです。
もし離職率の高い職場を紹介して、すぐに辞めることになれば、求職者側、雇用者側、両者からの評判が悪くなり、信頼を失う可能性があります。
そのため、求職者に対して、なるべく長く勤めることのできる職場を紹介しようとするのです。
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